益城|田園に佇む日本茶専門店で、移ろう味わいと冷やし御膳を
熊本市内から第二空港線を空港方面へ進み、少し南へ入った益城町小谷。田園と山の気配が近くに感じられる静かな一角に、日本茶専門店「Greentea.Lab(グリーンティーラボ)」さんはあります。
お茶屋「お茶の富澤。」さんが営むこちらのお店では、選び抜かれた1杯を一煎、二煎、三煎と、移り変わる味わいでゆっくりと楽しめます。お茶と一緒に味わえる御膳やおにぎり、季節の甘味も充実。
今回は、夏らしい冷やしつけ麺仕立ての御膳とともに、日本茶の奥深い魅力をたっぷりと味わってきました。
一・二・三煎、変わりゆく味わいに心ほどける「Greentea.Lab(グリーンティーラボ)」
アクセス
「Greentea.Lab(グリーンティーラボ)」さんは、熊本県上益城郡益城町小谷にあります。熊本市内からは第二空港線を空港方面へ進み、少し南へ入った場所。
九州産交バス「荒瀬」バス停からは徒歩約1分と、公共交通機関でもアクセスしやすい立地です。


お店の前には、砂利敷きの広々とした駐車スペースも用意されています。道路沿いにある「日本茶専門店 Greentea.Lab」と書かれた案内看板が目印。「駐車場はこちらから」の表示に沿って進んでいくと、お店へ到着します。
すぐ近くには、お店を運営する「お茶の富澤。」さんの工場があり、そこで仕立てられた茶葉をすぐそばのお店で味わえるのも魅力のひとつ。周辺には田んぼや里山の緑が広がり、どこか懐かしさを感じるのどかな風景です。
そんな里山の風景の中、田んぼの間の道を進んでいくと見えてくるのが、木の温もりを感じる一軒家です。
緑に囲まれた、里山の日本茶専門店

瓦屋根の入口には「Greentea.Lab」と刻まれた木の看板と、大きな「茶」の文字が描かれた紺色の暖簾がかかっています。取材に訪れた際は、入口の緑に七夕の短冊も揺れていました。季節によって少しずつ表情を変える店先も、訪れる楽しみのひとつになりそうです。

店先には、緑に囲まれたテラス席もあります。木製やスチール製のテーブルとチェアがゆったりと並び、あじさいや木々を眺めながら過ごせる開放的な空間。天気のいい日には、外の空気を感じながらお茶を楽しむのも気持ちよさそうですね。


店内へ入ると、木の梁が印象的な温かみのある空間が広がります。壁際の棚には、茶葉をはじめドレッシングや白だし、ふりかけなど製茶工場ならではの商品がずらり。お茶をいただく前から、ついつい目移りしてしまいます。

店内で見つけたのが「何かと何かのあいだにお茶がある。」という言葉。人と人、食事とその空間、ものや想い。その間をつなぐ存在としてお茶があるという、「Greentea.Lab」さんの想いが込められています。
お茶でひろがる、ひと皿とひと杯の愉しみ
メニューを開くと、お茶を軸にしたラインナップがずらり。注文は、先にレジで注文とお会計を済ませてから席へ向かうスタイルです。


まずは、お茶と季節の茶菓子を合わせたセットや、2服楽しめるお抹茶のセット。お店がお茶と甘味の相性を考えてセレクトした「ティーペアリングセット」もあります。



お食事は、季節限定の「茶の和御膳」のほか、数量限定の「茶煮麺」や、熊本県産真鯛を使った「お茶漬け」「鯛のTKG」など。お茶が付くセットもあり、日本茶と一緒に食事を楽しめます。




ドリンクは、茶蜜ラテや和紅茶ラテといった日本茶ラテに、イートイン限定の「茶酒」(お車を運転される方への提供はできません)。甘味は、人気No.1の日本茶パフェや氷蜜、芋屋長兵衛さんとのコラボで生まれた「モチモチいきなり団子」など、お茶屋さんならではのラインナップです。(※メニュー内容は季節や仕入れ状況により変更となる場合があります)
どのメニューにも共通するのが、お店の土台となる日本茶です。
一煎、二煎、三煎。じっくり味わう日本茶の愉しみ方
お茶を単品で注文する際は、20種類以上の茶葉から好みの1杯を選ぶことができます。

メニューには「甘み・旨味」「苦み・渋味」「焙煎・華やか」といった軸で味わいや香りの特徴を示したマップが載っていて、日本茶に詳しくない方でも好みのお茶を見つけやすいのがうれしいところ。迷ったときは、スタッフの方に相談することもできます。
ホットかアイスかを選ぶと、一煎目はスタッフの方が心を込めて淹れてくれ、その後は抽出用のお湯をお渡しいただけるので、二煎、三煎目まで自分のペースで楽しめます。
地元の恵みが寄り添う、冷やしの和御膳
そんなお茶を、食事とともに味わえるのが「Greentea.Lab」さんの魅力。今回は季節限定の「茶の和御膳 冷やしつけ麺」をいただきました。
●茶の和御膳 冷やしつけ麺 2,530円(税込)

「鯛と鶏、麹醤油仕立て」をテーマにした季節限定の御膳です。天草の真鯛や落花生豆腐、ベビーリーフなど、ひとつひとつの食材の物語を日本茶の旨みでひとつにつなげたい、そんな想いから名付けられたのだそう。

席に着くと、まず登場するのが「ウェルカム食前茶」。淡い緑色の水出し茶には青々とした茶葉が浮かび、見た目にも涼しげ。旨みがしっかりと感じられる1杯で、これから始まるお茶の時間への期待が高まります。

茶の和御膳には、その日にお店が選んだ「本日のお茶」が付いてきます。お茶の味わいを、軽やかな「さらり(Light body)」、ふんわり柔らかな「ほわり(Medium body)」、骨太で奥深い「だだん(Full body)」という3タイプに分けられており、この日の「本日のお茶」は、「新緑 さらり」。
特徴を記したカードも添えられ、味わいながら知ることができます。一煎、二煎と味わいを重ねたのち、三煎目には玄米を入れて、香ばしい玄米茶を愉しめる構成になっています。食事と一緒に一煎ずつ味わうことで、日本茶の味わいや香りの変化を楽しめるよう工夫されています。


一煎目はスタッフの方が目の前で丁寧に淹れてくれます。茶葉を入れた茶漉しを構え、渋みが出すぎないようタイミングを見極めながら、小さな茶碗へゆっくりと。一煎目を味わったあとは、二煎、三煎と変化していく味わいや香りを、料理とともに楽しみます。同じお茶でも淹れるたびに表情が変わっていくのが面白く、日本茶の奥深さを改めて感じられる時間でした。
そして運ばれてきた御膳。色とりどりの小鉢が目に飛び込んできました。
●冷んやり潤生麺

玉露昆布水にひたされた手延べの純生麺。麺の上には、真鯛としそ、玉露の茶葉、レモンが添えられています。もっちりとした食感で、噛むほどに玉露と昆布の旨みがじんわりと広がり、そのままでも食べ進めたくなるおいしさでした。
●鯛と鶏の特製旨み出汁つけだれ

鯛と鶏の出汁の旨みが詰まった、温かい特製のつけだれ。中には、とろっとやわらかく煮込まれたチャーシューがたっぷり入っています。そのままいただくのはもちろん、レモンを加えるとよりさっぱりとした味わいに変化します。
食卓には、柚子胡椒や辛だし、茶葉入りらー油、自家製の甘味噌などが入ったかごも。つけだれの味が濃くなってきたら、温かいお茶出汁を注いでスープ割りにするのもおすすめだそう。ひとつのつけだれの中で、最後まで違った味わいの変化を楽しめました。
●サラダ

彩り豊かなベビーリーフに、ころんとしたミニトマト、ほくほくのさつまいもが盛られたサラダ。

かけられているのは、お茶をまるごと活かした緑茶ドレッシング。さっぱりとした酸味の爽やかさに、お茶のまろやかな旨みがふわりと寄り添う味わいで、野菜のおいしさを引き立ててくれます。ところどころに散らされたピーナッツが、食感のアクセントに。暑い時期にもぴったりな、さっぱりとした一皿でした。
●落花生豆腐

素材から丁寧につくられた、熊本の落花生豆腐。口に入れると、すっとほどけていくようなやわらかな口当たりです。まろやかな味わいの中に、わさびがきりっとしたアクセントを添えてくれます。
●鯛そぼろ茶飯

真鯛のそぼろがのった、お茶で炊いたさっぱりとした茶飯。有明海苔の香りと真鯛の旨みに、手作りガリがほどよいアクセントです。なお、この鯛そぼろ茶飯を省いた「茶の和 冷やしつけ麺」2,200円(税込)も用意されています。
●自家製麹醤油の朝どれ生たまご

自家製麹醤油に漬けられた朝どれの生たまご。まろやかなコクがあり、柚子胡椒を添えれば、ふわっと広がる香りがいいアクセントになります。つけだれに落とすだけでなく、麺やご飯にとろりとかけていただくのもおすすめだそう。今回は、鯛そぼろ茶飯にかけて、卵かけご飯(TKG)風にしていただきました。とろりとした黄身が茶飯とよく絡み、麹醤油のコクも加わって、また違った満足感のある味わいに変化します。
●一口甘味

最後にいただいたのは、招き猫のかたちをした愛らしい一口甘味。ひと口でぱくりといただける「口福のひとくち」で、食事の余韻にほっとひと息つけました。
お茶とともに持ち帰る、暮らしのひとしずく
お店で味わうだけでなく、自宅でも楽しめるお茶を購入できるのも魅力のひとつ。



木の棚には、缶入りの抹茶や粉末茶、袋入りの茶葉をはじめ、和紅茶や烏龍緑茶などの発酵茶「Hakko Cha」シリーズ、ティーバッグの飲み比べセットのほか、緑茶ドレッシングや白だし、ふりかけなど、お茶を使った商品もずらりと並びます。


普段使いしやすいものからギフトセットまで揃っているので、自分用にはもちろん、大切な方への贈り物を探すのにもよさそうです。

もうひとつチェックしたいのが「おやつ結び」。地域で育まれたお米を使ったおむすびをテイクアウトで楽しめます。10:00から販売され、なくなり次第終了とのことなので、気になる方は少し早めの時間に訪れるのがおすすめです。
一煎ごとの余韻とともに、日本茶と向き合う贅沢な時間
一煎、二煎、三煎と、少しずつ表情を変えていく日本茶。地元の食材を取り入れた御膳や、お茶を使ったドリンク、甘味。「Greentea.Lab」さんには、普段何気なく飲んでいる日本茶の新しい楽しみ方がたくさん詰まっていました。

日本茶が好きな方はもちろん、普段はじっくりお茶を味わう機会が少ないという方にも、ぜひ訪れてみてほしい一軒です。田園と緑に囲まれた益城町で、いつもより少しだけ時間をかけて、1杯のお茶と向き合ってみてはいかがでしょうか。
INFORMATION
店名:
Greentea.Lab(グリーンティーラボ)
住所:
熊本県上益城郡益城町小谷47
電話番号:
096-286-5566
営業時間:
10:00〜17:00(L.O.16:00)
[おやつ結び]10:00〜なくなり次第終了
定休日:
なし・不定休あり ※Instagramでご確認ください。
一人当たりの予算:
¥2,000~¥3,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。




