NEW PEAK|タレント・株式会社yama代表 スザンヌ
PEAK熊本学生編集部が熊本のリーダーを紹介する新企画が始動!
NEW PEAKは、独自の挑戦を続けながらこれからの新しい熊本を引っ張っていくリーダーの皆様をゲストに迎え、学生編集部の視点から掘り下げていく企画です。
記念すべき第1回目のゲストは、タレントとして活躍しながら「株式会社yama」の代表取締役として経営者としての一面を持つスザンヌさんです!
美しいビジュアルと愛嬌のある朗らかなキャラクターでお茶の間の人気者となり、現在でも多くのファンを虜にしているスザンヌさんですが、彼女の魅力はそれだけではありません。
大学での学び直しや経営者としての葛藤など、スザンヌさんにしか語れない貴重な経験が盛りだくさん!
今回はスザンヌさんの現在の活動や熊本への想い、これからの展望を学生編集部の視点からたっぷりお届けします!
目次
NEW PEAK|タレント・株式会社yama代表 スザンヌ
現在の活動
熊本県を代表するタレントとして活躍されているスザンヌさん。2000年代のバラエティ番組『クイズ!ヘキサゴンⅡ』への出演で全国的に知名度を上げ、お茶の間の人気者になりました。

現在は熊本を拠点にご活躍されており、シングルマザーとして子育てをしながら、テレビ番組やイベントへの出演、YouTubeの投稿などを続けています。
芸能活動のために高校を中退していたスザンヌさんですが、2021年に通信制高校へ再入学し卒業、その後は日本経済大学に進学。2026年に大学を卒業し、仕事・子育て・学業を両立させたことで注目を集めました。
スザンヌさんは実業家として「株式会社yama」を設立し、大学で学んだビジネス知識を活かしながら会社を経営されているそうです。また、現在は熊本市西区河内町の老舗旅館だった建物を買い取り、カフェと旅館の融合施設「KAWACHI BASE -龍栄荘-」を経営中。県内外から多くの観光客が訪れる憩いの場となっています。
今回は、「KAWACHI BASE -龍栄荘-」にて、スザンヌさんにインタビューしました!
スザンヌさんにとっての熊本
熊本で生まれ育ち、タレント活動のために上京したのち、再び熊本で生活することを決めたスザンヌさん。地元であり、現在の活動拠点でもある熊本がスザンヌさんにとってどんな場所なのかを深掘りしてみました。
──スザンヌさんにとって、熊本はどんな場所ですか?東京でキャリアを積んだあと、熊本に戻る決断をしたときの気持ちを教えてください。
19歳で上京して24歳で結婚、そのあと3年ほどで熊本に戻ってきたので、実際に東京で暮らしていた期間はそこまで長くないんです。

熊本を離れていた期間はそんなに長いわけじゃないけれど、外から熊本を見てみると、以前住んでたときには気づけなかった魅力に気づくことができました。雰囲気も良くて、安くて美味しいお店がたくさんあったり、観光スポットに車で簡単にアクセスできたり。あと、お水が本当に美味しくって。だからやっぱり野菜も美味しいしお米も美味しいし…。
それで、離婚後に子供とふたりで生活していく住まいが本当に東京でいいのかと考えたときに、私はやっぱり熊本で暮らす方がいいなと思って。
自分が育った環境で子育てしたいっていうのもあったんですけど、「自然に触れることができる場所でのびのびと育児をするのが子供にも自分にも絶対にいい!」と思って、熊本で暮らすことを決断しました。

──熊本に戻ってきて、特に好きだと感じた熊本の一面はありますか?
熊本の皆さんの人柄だったり、おもてなし精神が本当にいいなと感じますね。例えば、県外からのお客さんに「これは熊本の特産品だから食べていって!」ってサービスしてるのを目にしたことがあって。「熊本をもっと好きになってほしい」って思いに溢れている人が多いように感じられて、熊本の人たちの県民性に特に心を惹かれます。
大学での学び
──今年の春に日本経済大学を卒業したスザンヌさんですが、学びと仕事の両立って、実際どうでしたか?わたしたちも学生として非常に気になります!

最初はとっても大変でした(笑)。1年目は特に授業も多かったし、当時は子供もまだ小学3年生で、急に風邪を引いちゃったりすることも多くて。そういうハプニングが、大学の課題の締め切りやテスト期間と重なってしまったりしたときは「なんで大学に入学したんだろう…。」と後悔することも正直ありました。
でも、学年が上がるにつれてだんだん大学に慣れていきましたね。一生懸命に熱を注ぐべき授業と肩の力を抜いて落ち着いて聞ける授業が分かるようになって、力の入れどころが分かったって感じですかね。
最初の方は、仕事と自分の生活と大学生活をこなすのが大変で慌ただしく感じていましたが、4年かけてだんだん落ち着きを取り戻せていったかのかなと思います。
──本当にパワフルですごいです!大人になってから新しいことを1から学ぶのってなかなかできない経験だと思うのですが、10代、20代のころに比べて、大人になったからこそ感じた学びの魅力ってありますか?
大学での学びが実際のお仕事の中で活きてくるのが魅力の1つですね。例えば、お仕事で税理士さんとお話ししたときに、今まで分からなかったお金の流れがなんとなく分かるようになっていて、それが大学の簿記の授業のおかげだと気づいてから勉強がますます楽しく感じるようになりました。

また、若者に刺激をもらえることも大きな魅力だと思います。今の若い子たちって自分の意見を持ってて本当にしっかりしてる子が多くて。そんな子たちと同じモチベーションで大学生活を送るという経験ができたおかげで、若者の視点を自分の生活とかお仕事に取り入れることができたのは、本当にありがたい経験だったなと思います。
会社を設立、そしてブランド立ち上げについて
──会社設立、そして古着のリメイクをベースにしたブランド「Style Reborn」を立ち上げたきっかけを教えてください。
お仕事でお洋服に触れる機会が多かったので、いつか自分のブランドを立ち上げたい!という夢はずっとありました。

ただ、実際にブランドを立ち上げて大量の在庫を扱うことを考えると、どうしても売れ残りが出たてしまったり、それをセールで安く売るとブランドの価値を保つのが難しくなってしまうなど、いろんな課題にぶつかりました。
そういう課題に加えて、自分のブランドを立ち上げるなら1着1着を大切にして、リメイクしながら着続けてもらえるような商品を提供したい!という思いもあって、「株式会社yama」を設立し、最初の事業として古着のリメイクをベースにしたブランド「Style Reborn(スタイルリボーン)」を立ち上げました。

──実際に「Style Reborn」を立ち上げてみて苦戦したことはありますか?
やっぱり古着のリメイクとなると自分1人では難しかったです。だから、もともと古着のリメイクをやっている方や、熊本出身のアーティストの方とコラボさせてもらって、スキルのあるいろんな人に協力してもらいながら販売を始めました。
実際に商品として販売する段階でも苦労が多かったです。例えば、web販売に向けての準備をするにしても、サイズを測って撮影日を決めて、商品単体の写真と着用写真を撮って…。かなり苦労する作業なんですけど、やっぱり古着って1着しかないから、その労力に対して売れるのはたった1着しかなくて。そう考えたら時間もお金もかかる割に元が取れないなっていうのは1年目の学びでした。
──先ほど、学生生活の話をお聞きしましたが、大学での学びが経営に活きていると感じることはありますか?
大学で起業について学ぶゼミがあって、そこでの勉強が自分のブランドを立ち上げるのに直結していたなと思います。
社会人になってから経営を学ぶとなると、起業コンサルタントのような専門家にお願いしたりかなりお金がかかるんですけど、それを大学の授業の中で学べるのがすごくありがたかったです。学生という立場だったからこそ、恥ずかしがらずにいろんなことを聞きやすいという環境も助かりました。

──ブランドのベースに「1着1着を大切にしたい」という思いがあるとお話しされていましたが、古着のようなサステナブルなファッションへの興味がわいたきっかけはありますか?
熊本って古着屋さんがたくさんあるじゃないですか。だから古着屋さんに行ってお気に入りの古着を見つけるのが中学生のころから大好きでした。この経験が私の古着愛のルーツだと思います。
古着は流行に左右されないし、昔着ていたものを年齢を重ねてから着てみたら、また違った良さが出るのもメリットだと思います。やっぱり魅力が色褪せないのが古着のすてきなところですね。
「KAWACHI BASE -龍栄荘-」 について
──今日お伺いしている「KAWACHI BASE -龍栄荘-」。以前は「龍栄荘」という名の老舗旅館だったそうですが、この場所との出会いについて教えてください。
実は、「龍栄荘」をリノベーションして旅館とカフェの複合施設として再出発させようと最初から決めていたわけではないんです。
当初は、エステのような美容系のサービスを提供するお店とカフェのスペースの揃った施設を作りたいと考えていました。そんなときに河内町に良い物件があると聞いて、とりあえず内見に行ってみた、というのが「龍栄荘」との出会いです。実際に来てみたら外観も素敵だし、感動するほどきれいな夕日も見られて、とても素敵な場所だと感じました。

内見に来たときに地域の人たちのお話が聞きたくて周辺をうろうろしていたら「あそこの旅館買うんだってね!」って近所で噂になってて(笑)。まだ買うかどうか決まってないんだけどな~と思いつつ、地域の人のお話を聞くうちに「龍栄荘」への愛着が強まりました。
「龍栄荘」で結婚式を挙げたとか、七五三のお祝いをしたとか、中には「龍栄荘」で生まれたなんて人もいて、どれだけこの旅館が地元の人に愛されてたのかが伝わってきたんです。

旅館の元オーナーさんと建物の持ち主さんにもお話を聞きました。オーナーさんは息子さんに旅館を譲って営業を続けてもらうつもりだったそうなんですけど、息子さんがご病気になってしまってそれが叶わず、ご自身もご高齢ということもあって営業を諦めるしかなかったとおっしゃっていて。
このお話を聞いて、何の経験もないけれど旅館の経営をやってみよう!と決意しました。
まとめると、河内との出会いは一目惚れみたいな感じです。建物に惚れて、地域の方々の人柄に惚れて、夕日に惚れて。この場所で何かやりたい!と、強く感じました。

──老舗旅館を引き継いで新事業を展開することってかなり覚悟のいる決断だと思います。始める際に不安や恐怖はありませんでしたか?
人生で一番の買い物ではあったんですけど、建物自体は思っていたほど高いわけではなかったので、はじめはそこまで心配していませんでした。

ただ、リフォームが進んでいく中で屋根や床も張り替えなきゃいけなくなって、だんだん費用がかさんできちゃって…。手を引くならどの段階が正解なんだろう、と考えてしまうくらいは不安になりました。
でも、自分のできるところまでやってみよう!ここまできたらもう止まれない!と決意して旅館のオープンまで漕ぎつけることができました。そして今も、旅館内でカフェやお土産処の運営など、やれるだけやってみている途中です。

──「KAWACHI BASE -龍栄荘-」内のカフェにお伺いした際に、スザンヌさんがお客様ひとりひとりに挨拶されていたのが印象的でした。おもてなしで大事にしていることは何かありますか?
おもてなしをするにあたって1番大事にしていることは、一定のクオリティでサービスを提供することです。お客様の中には私に会いたいと思って来てくれる方が多いんですけど、やっぱり私も常に旅館にいられるわけじゃないって考えたときに、お料理とか温泉とか河内の景色を求めてリピートしてもらえるような旅館にしたいと思って。
だから、スタッフのみんなといつもミーティングをしてサービスの質を保てるようにしています。最近は「スタッフさんの優しい対応が気に入ったからまた来ました」と言ってくださるお客様も増えているので、このおもてなしの姿勢を保っていきたいです。

これからの熊本・これからの龍栄荘
──スザンヌさんから見て、これからの熊本ってどんな場所になっていくと思いますか?

美しい自然だったり、活気のある繁華街だったり、熊本の持つポテンシャルってとても高いと思っています。一度訪れたらみんな絶対に好きになる場所だと思うんですけど、その魅力を十分に外部に発信できていないのが現在の課題だと感じています。
「KAWACHI BASE-龍栄荘-」をまだ世間に知られていない熊本の魅力を発信するためのモデルケースとして、これから成長させていけたらいいなと思っています。
おわりに
熊本への熱い思いから学生生活、経営者としてのさまざまな苦労に至るまで、スザンヌさんから貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。

物怖じせずに挑戦を続ける大胆さと、地域の方々やお客様ひとりひとりを大切にする繊細さを持ち合わせているスザンヌさんだからこそ成し得た経験はどれも目を見張るものばかり。
これからのスザンヌさん、そしてこれからの熊本にも注目していきたいと思います!
〈credit〉
interview:Iroha Tamukai , Chiharu Kadonosono
photo:Takuya Murakami
writer:Iroha Tamukai
location:KAWACHI BASE -龍栄荘-
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