熊本で、働く。vol.1|ハイコムグループの代表取締役社長 甲斐 文祥
PEAK熊本の学生ライターが、熊本を支え、活躍する企業を紹介する企画です。
今回は、ハイコムモバイル株式会社/ハイコムウォーター株式会社/ハイコムビジネスサポート株式会社/グルービズ株式会社/名水みなみあそ株式会社の代表取締役社長である甲斐 文祥さんにインタビューを行いました。
事業展開や経営理念、学生時代の経験、そしてこれから社会に出る若者への想いについてお話を伺いました。
多角的な事業を展開しながらも、顧客第一とチャレンジを軸に成長を続ける「ハイコムグループ」。その背景には、どのような想いがあるのでしょうか。
目次
挑戦の先に、やりたいことが見えてくる。人を育て、ともに成長を続ける会社「ハイコムグループ」
チャレンジを続ける会社「ハイコムグループ」
熊本市に本社を構えるハイコムグループは、通信事業をはじめ、不動産事業、宅配水事業、高齢者福祉事業、コールセンター事業、Webマーケティング事業、SES事業など、幅広い分野で事業を展開する企業グループです。

創業36期目を迎えた現在、グループ会社は11社、従業員数は約830名。九州を中心に70を超える拠点を展開し、地域に根差したサービスを提供しています。
社内には、社員同士が気軽にコミュニケーションを取れる明るい雰囲気が広がり、部署や事業の垣根を越えて連携しながら仕事を進めています。また、人材育成にも力を入れており、新しいことへ挑戦できる環境づくりや、1人ひとりの成長を支える制度の充実にも積極的に取り組んでいます。


今回は、そんなハイコムグループの代表取締役社長である「甲斐 文祥」さんにお話を伺い、事業への想いや経営理念、学生時代の経験、そしてこれから社会に出る若者たちへのメッセージについてお聞きしました。
ハイコムグループが辿った道
ハイコムグループは、もともと不動産会社として1990年に創業されました。
その後、縁があって通信事業に参入。デジタルツーカー九州(現:ソフトバンク)のショップ運営を始めたことが、大きな転機になったといいます。
さらに南阿蘇村の誘致企業第1号として、天然水の製造・宅配を行うハイコムウォーターが設立されました。


ひとつの事業だけをやり続けるのも経営の選択肢ですが、複数の事業の柱を持つことで、グループとしての強さやシナジーが生まれると思っています。
また、新規事業を立ち上げるだけでなく、M&Aにも積極的に取り組んでいるそうです。
後継者不足に悩む企業をグループに迎え入れ、新たな価値を生み出していく。それもハイコムグループの成長戦略のひとつです。
甲斐さんが代表を務めるハイコムモバイル株式会社が運営するauショップ事業もそのひとつで、もともとは別会社だった代理店(2店舗運営)をM&Aで引き継ぎ、現在では13店舗を運営しています。

既存事業をしっかりやっていると、業界の中で評価、信頼につながっていく。そこから新しいご縁や話につながっていくんです。
1つひとつの事業に誠実に向き合う姿勢が、新たな挑戦や事業拡大につながっていることが伝わってきました。
「顧客第一」と「チャレンジ」
ハイコムグループの経営理念は、「私たちは顧客第一の社風を創造し チャレンジします。」というものです。

「お客様第一」というのは、ありきたりかもしれません。でも、それを本当に全員に浸透させていくことが大事なんです。
さらに甲斐さんは、その中でも特に「チャレンジ」という言葉を大切にしていると話します。

現状維持ではなく、常に新しいことに挑戦し続けたい。事業もブラッシュアップし続ける必要がありますし、社員にも新しい挑戦ができるフィールドを作りたいんです。
不動産事業から始まったハイコムグループは、チャレンジを続け、今では自社で「上流から下流まで」を支える体制を構築しています。

守りではなく、前へ進む姿勢を大切にしていることが、とても印象的でした。
今も活かされる学生時代
ここで話題を変えて、甲斐さんの学生時代について伺うと、「スポーツ少年でした」と笑顔で話してくださいました。

小中学校では野球、高校・大学ではラグビーに打ち込んでいたそうです。

高校時代は、本当にラグビーしかしていませんでした。授業中もノートにサインプレーを書いていたくらいです(笑)。
チームスポーツを通して、「仲間と目標に向かう経験」を積めたことは、今の経営にも繋がっていると語ります。

どうすればチームがまとまるのか、どのように目標に向かうのか。スポーツを通して学んだことは、企業経営にも通じています。
恩返しの気持ちを込めて、現在もOBとして後輩たちを支えているそうです。
「やりたいことがわからない」就活生へ
そして次に甲斐さんの就職活動についてお伺いしました。
「明確にやりたい仕事があったわけではない」と振り返り、ただ、自分が最も充実していた瞬間を考えたときに、「チームで成し遂げる環境」が自分に合っていると感じたそうです。

何を売るか、どんなサービスに関わるかよりも、どんな仲間と働くかを重視していましたね。
当時は就職氷河期。手書きのハガキで100社近くエントリーした経験もあるそうです。
そんな経験を踏まえ、やりたいことが分からない学生に向けて、こんなメッセージを送ってくれました。


やりたいことがなくてもいいと思うんです。まずやるべきことを一生懸命やる。その中でできることが増えていく。そうすると、だんだんやりたいことも見えてくるんです。
さらに、「何かを始める前から完璧な答えを持っている人なんて、そんなにいないと思います」という言葉も印象的で、心が動かされた瞬間がありました。
求める人物像「前向きに挑戦できる人」
そんな甲斐さんが経営するハイコムグループで採用する際に重視している人物像。それは「前向きさ」だといいます。


社会に出ると、思い通りにいかないことも多いです。でもそこでネガティブになって止まってしまうのではなく、「どうしたら前に進めるか」を考えられる人が強いと思います。
また、失敗に対しても、「失敗しても、次に活かそうと思えることが大切」と語ります。
ハイコムグループでは研修やサポート体制にも力を入れており、人を育てることを大切にしているそうです。

新卒で入る時は、みんなできることが少ない。だからこそ、会社側でしっかり支えていく必要があると思っています。
ブライト企業認定やKUMAMOTO よかボス AWARD受賞など、人材育成から従業員のライフスタイルに合わせた働き方の支援などに力を入れているハイコムグループ。
【ブライト企業】
熊本県が行う、働く人がいきいきと輝き、安心して働き続けられる企業を「ブライト企業」(ブラック企業と対極の企業をイメージした熊本県の造語)として認定し、その優れた取組みを広く周知することにより、県全体の労働環境や処遇の向上を図るとともに、若者の県内就職の促進を目的とした活動。
【KUMAMOTO よかボス AWARD】
熊本県が行う、県民の総幸福量の最大化を目指して、企業のボスが、社員の仕事と、結婚・子育て・介護などの充実した生活ができるよう応援することを宣言する取り組み。
自身の成長と生活の安心を支えてくれる会社なんだと強く感じました。
学生時代にしかできない経験を
そして、「学生のうちにやっておいた方がいいこと」を伺うと、こう話してくれました。

社会人になると「サービスを提供する側」になります。だからこそ、学生のうちは、「サービスを受ける側」として、いろいろな経験をしてほしいです。
飲食店、旅行、接客、イベント。
さまざまなサービスをお客様目線で体験することで、将来提供する側になった時の視点につながると話します。

さらに、こんな言葉も。

時間があるうちに、海外旅行でもなんでもいいので、見識を広げる経験をしてほしいです。学生の時は時間はあるけどお金がない。でも社会人になると、今度は時間がなくなるんです。
「借金をしてでも行った方がいい」と笑いながら話す姿からは、経験の価値を何よりも大切にしていることが伝わってきました。
最後に

インタビューの最後には、これから社会に出る若者に向けてメッセージをいただきました。

これからは、生成AIなどによって社会やビジネス環境が大きく変わっていく時代。だからこそ、自分が社会にどんな価値を提供できるのかを考え続けることが大切だと思います。
そして、

変化を恐れるのではなく、その変化にどう対応していくのか。その中で、自分のキャリアをどう作っていくかを考えていってほしいですね!
と語ってくださいました。
常に挑戦を続け、多角的な事業展開をしながら成長を続けるハイコムグループ。
その根底には、「顧客第一」と「チャレンジ」を大切にする姿勢、そして「人を育てる」という強い想いがありました。
「やりたいことが見つからない」「自分に向いている仕事が分からない」そんな悩みを抱える学生にとって、甲斐さんの言葉は大きなヒントになるのではないでしょうか。
挑戦を続けるハイコムグループの姿勢とともに、「まずは一歩踏み出してみること」の大切さを改めて感じたインタビューとなりました。




