三里木｜宝暦元年から受け継がれる味噌・醤油の老舗が営む食堂

ホッとする家庭の味。味噌・醤油づくりを知り尽くした「やまうち本店」の社員食堂で出会う、麹のごちそう「日々麹舎（ひびこうじや）」

アクセス

熊本県道138号沿い、「日々麹舎」の大きな看板を目印に入ります。

工場が立ち並んでいる中、左手に「日々麹舎」と書かれた建物があります。その建物に今回ご紹介する食堂があります。

さっそく店内へ。

ずらりと並ぶ、味噌・醤油

入るとすぐに、豊富なラインナップの味噌や醤油がずらりと並びます。

普段料理をしない人でも、思わず手に取りたくなる面白さです。

味噌は量り売りもされていて、見応え抜群の”味噌の山”を見ることができます。

奥へ進むと、いよいよ社員食堂です。

やまうち本店の味噌・醤油を使った多彩なメニュー

メニュー表には色鮮やかな写真が並び、まずその豊富さに驚きます。

魚たっぷりの海鮮丼、おにぎり、定食など、とにかく種類が豊富。写真を見るだけで食欲が刺激されます。

レジに並ぶ列の横にはお土産コーナーもあり、並んでいる間に商品を見ることもできます。

店内には20席以上、6人掛けの席もあるので、家族連れにも安心です。団体で行かれる際は予約もできるそうですよ。

厨房は活気に溢れ、提供がスピーディーで待ち時間が少ないのも嬉しいポイント♪

看板メニュー「ごちそう定食」

今回注文したのは、看板メニューの「ごちそう定食」。

●ごちそう定食 1,650円（税込）

おにぎりの具は自分で選べるスタイルで、私は「あか牛炙り肉味噌」と「卵黄肉そぼろ」を選びました。

そしてこちらの定食、提供されるのは普通のトレーではなく、なんと岡持ち！

私は岡持ちで運ぶのが初めてだったので、運びながらすでにワクワクした気持ちに。

定食には、やまうち本店の味噌を使っただご汁、大きなおにぎり2つ、漬物、厚焼き卵、味噌唐揚げがセットになっています。どれもボリューム満点です。

だご汁は具だくさんで、器も大きく、秋の味覚のさつまいもや柚子が入った爽やかな風味でした。

「あか牛炙り肉味噌」のおにぎりは、炙ってあることで味噌の香ばしさが際立ちます。

「卵黄肉そぼろ」のおにぎりは、トロッとした卵黄と甘めのそぼろが相性抜群でした。具がたっぷりで、とっても美味しかったです。

漬物は塩麹で漬けてあり、程よいしょっぱさでお口直しにちょうどよく、卵焼きはフワフワでほんのり出汁の風味が味わえます。

味噌唐揚げは、ザクザクの衣にしっかり味噌味が付いていて、ご飯がすすむ味わいです。

食べ終わる頃には「満腹って幸せだな」と、思わず笑顔になりました。

食後のデザート「醤油ソフト」

入り口横ではソフトクリームが購入できます。

私は食後に「醤油ソフト」を注文しました。

●やまうち醤油ソフト 390円（税込）

薄茶色のソフトクリームは、醤油の風味がしっかりありつつ、程よいしょっぱさと甘みが絶妙で、まるで“みたらし”のような味わいです。

お腹いっぱいでもつい食べたくなる逸品です。

食の伝統を未来へ

今回伺ったのは菊陽町店ですが、2025年8月には唐人町に「日々麹舎本店」さんがオープンしました。

菊陽町店では工場直営ならではの味噌づくり体験や工場見学もでき、唐人町店では熊本城下の風情ある街並みの中で御膳を味わうことができます。

店舗ごとにメニューが異なっているので、食事をされる際は事前にチェックして訪れるのがオススメです。

また、店内にはお土産にもぴったりなテイクアウト商品もあります。中で食事する時間はない…という方は、こちらを利用してみてください。

家庭に当たり前にある味噌や醤油ですが、“発酵調味料目線”で食事する機会はなかなかありません。

ぜひ一度足を運んで、工場直営ならではの趣と老舗の味を堪能してみてください。