
坪井|人との繋がりを大切に、時代を超えて愛され続ける古着
熊本が古着の聖地であるということは知っていますか?
今回は、洋の東西を問わず、多くのジャンル、そして多様なアイテムを取り揃えたお店「little vintage(リトルヴィンテージ)」さんを取材しました。
遠い過去から、一期一会の出会いを
アクセス
最寄りのバス停は「坪井横町」。セブンイレブンの方にまっすぐ進んで左折します。
そして「ocami coffee(オオカミコーヒー)」さんの店内を通ると、「little vintage(リトルヴィンテージ)」さんに到着します。
あなたもきっと魅了される「little vintage」の世界

お店に入ると、色んな歴史を持った洋服、雑貨らが一挙に迎えてくれる
ここ「little vintage」さんでは、さまざまな国や地域で生まれ、それぞれの時間を過ごしてきた洋服や靴、雑貨が集まっています。
アメリカ、ヨーロッパ、アジア、そして日本。さまざまな場所、時間から偶然を経て集まったヴィンテージアイテムたち。
それらは強い個性と魅力を醸しつつ、調和を成して「little vintage」さんの世界を創り上げています。
スタッフのファッション

基本的な色合いはグレー、そして赤に統一されている。シンプルさとスポーティさを演出したファッション。

目の覚めるような赤のカシミヤ。走る虹色のラインがアクセント。ソックスとの一体感も良い。
今回は、お店のスタッフである「shun aoki」さんに、ご自身のファッションのこだわりについて取材しました。
今回のこだわりポイントは、「レイヤード、重ね着」とのこと。
例えると、ファッションに無頓着なホームレスの、「ただ、あるものを重ねる」。そこにかっこよさを感じたのだとか。
今回のように「ニットの下にジップパーカーを着用する」などはまさに定石から外れた、無頓着さゆえの独創性。それを探して日々試行錯誤しているそうです。
〈shun aokiさんの着用アイテム〉
Re make cashmere
1960s sears zip hoodie
1970s J crew thermal
moleskin 2tac wide shorts
Nike ISPA sense Fly knit
特に「Re make cashmere」は、「little vintage」さんのリメイク商品。
歴史を受け継ぐだけでなく、新たな歴史を紡ぐ。それがこのお店の特色と言えるでしょう。
ここでしか出会えないものも。
また、こちらのお店では、さきほど紹介した「Re make cashmere」をはじめとした、数多くのリメイク商品が販売されています。
- クールさと実用性を兼ね備えたワークジャケット。
- 生地ひとつひとつの厚みも手触りも違う。
「vintage black denim patch work」
こちらはその名の通り、さまざまなブラックデニムの生地をパッチワークでひとつの形にしたもの。
ひとえにブラックデニムといっても、場所や年代、ブランドが違えばその差は歴然。
古着そのものの面白さを表していると言っても過言ではないでしょう。

Re make cashmereのレッグ&アームウォーマー。カシミヤの実用性はもちろん、非常に可愛らしいカラー。
リメイク商品は「どんどん進化させていくイメージ」で制作されるそう。
「ここにポケットがあればいいよね」「もうちょっと短いほうが着やすい」など、自分が着てみて気になるポイントを改良するとのこと。
お店のInstagramや公式サイトでもリメイク商品の情報を見ることができますので、ぜひご覧ください!
明日は、もっといいものに出会えるかも
最後に「little vintage」さんのこれからについて尋ねてみると…。
「今、心から良いと思える物を良いと伝えられていると思います。これからは、それをもっとみんなに共有することが目標です。また、私たちと一緒に共感、高揚して貰えたら嬉しいです。」とのこと。
地域の人々との交流も盛んで、お店を訪れると度々朗らかな光景を目にすることもあります。
古着、ヴィンテージの持つ魅力。それは、過去へのあこがれであったり、古びたものをそれでもいい、それがいい、と見出した人々への共感ではないかと思います。
そういった、たしかに過去にあった、アイテムへの「愛」。それを今でも感じられるのが、この「little vintage」さんの魅力だと感じました。