植木|110年の日本家屋とビンテージ家具が紡ぐ、日常を離れた贅沢な時間

植木|110年の日本家屋とビンテージ家具が紡ぐ、日常を離れた贅沢な時間

熊本市北区植木町の静かな住宅街に、時が止まったかのような特別な空間があります。

110年を超える日本家屋を改修した「赤椿(あかつばき)」さんは、陶芸工房「玄窯(げんがま)」さんに併設されたギャラリー兼喫茶。
大切に使われてきたビンテージの椅子やテーブルに囲まれ、さまざまな作家の器や作品を眺めながら、丁寧に作られたスイーツと淹れたてのドリンクを楽しめる隠れ家のようなお店です。

「過去とつながり、自分自身を大切にする気持ちを育む場所」――そんな想いが込められた空間で、日常を離れた贅沢な時間を過ごしてみませんか?

時の流れに想いを馳せ、心動かす出会いを。静謐な空間で過ごす特別なひととき「赤椿(あかつばき)」

アクセス

「赤椿(あかつばき)」さんがあるのは、熊本市北区植木町内の静かな住宅街。陶芸工房「玄窯」の横に位置しています。

駐車場は広く確保されているので、お車でお越しの方も安心してご利用いただけますよ。

壁には「赤椿」と書かれた白い看板が掲げられ、その横には温かみのある木枠の引き戸が見えてきました。アンティークなウォールライトが印象的で、古民家の趣をさらに引き立てています。

引き戸の前に立つと、かがんで入る、低めの入口になっていることに気づきます。

まるで別世界へと誘われるような、この小さな入口。一歩踏み入れる前から、特別な時間が始まる予感がしました。

 

歴史を感じる空間と、過去とのつながり

引き戸をくぐり中に入ると、靴を脱いで室内履きに履き替えるスタイル。まさに、誰かのお家にお邪魔するような温かさを感じる瞬間です。

店内に足を踏み入れると、薄暗い中にも柔らかな日差しが差し込む、静謐な空間が広がっています。

そこには時を超えて大切に使われてきたビンテージの椅子やテーブル、作品を展示している古い箪笥や台が並んでいます。木の温もりと、自然光が織りなす陰影が、なんとも言えない心地よさを生み出していました。

「赤椿」さんは、110年を超える日本家屋を改修してオープンしたお店。店内の家具の多くは、昔から大切に使われてきたビンテージものなのだそう。

店主さんは「過去とつながり、人とのつながりを感じ、自分自身を大切にする気持ちを育む、そんな場所になれば」という思いを込めて、この空間を作り上げたとのこと。椅子やテーブルにも、大切にされてきた過去がある。そんな想いが、この空間全体から伝わってきます。

ゆっくりと腰を下ろし、周りを見渡すと、時間の流れがゆるやかになっていくのを感じました。

 

玄窯と叙情陶芸、器に宿る心

「赤椿」さんに併設されている陶芸工房「玄窯」は、2014年に齊藤博之さんが熊本市戸島にあった古守玄さんの工房を名前ごと継承し、2018年に現在の植木町へ移転した工房です。

玄窯では「叙情陶芸(じょじょうとうげい)」という独自の世界観を掲げています。叙情とは、風景や時間、心の揺らぎを詩のように表すこと。叙情陶芸は、その感性を陶の世界に置き換え、土や釉、焼成によって人の情感をかたちにする試みなのだそう。

そこには、日本古来の美意識「もののあはれ」――移ろうものに心を寄せ、儚さの中に美を見いだす感性――が息づいているとのこと。

代表の齊藤さんは「土に触れていると、不思議と心が落ち着きます。思いどおりにならないことも多いけれど、その中にこそ、面白さや美しさがあると思っています」と語ります。

玄窯の器づくりは、日々の暮らしの中に小さな“愛着の種”を蒔くことから始まるのだそう。手に取るたびに、使うほどに、器と心の距離が少しずつ近づいていく。

長く使われることで人の手に染み、暮らしに馴染み、やがてその人の時間や記憶を映す存在へと育っていく…。

そんな静かな変化こそが、ものづくりの本当の豊かさなのかもしれません。

 

手に取って感じる、器たちとの出会い

ギャラリースペースには、玄窯作家の作品を中心に、さまざまな作家さんの作品が並んでいます。器や花器、アクセサリーなど、多彩な作品が展示されていました。

さらに、お香や竹のお箸、ビーズが美しくあしらわれたポーチなど、暮らしに寄り添う品々も。

「赤椿」さんでは、実際に手に取ってご覧いただくことで、作品の質感や重み、手に馴染む感覚を直接確かめることができます。

玄窯の独自技法「荒錆化粧(あらさびけしょう)」を用いた器は、土の素地に荒い化粧土を重ね、焼成によって自然な風合いと深い陰影を引き出したもの。その表情は、まるで長い年月を経た金属や石のように、風化や時間の痕跡を感じさせます。

手に取ってみると、ずっしりとした重みと、ざらりとした質感が心地よい。長く愛用することで、使う人の手に馴染み、かけがえのない器へと変化していくのだそうです。

そんな作品との出会いを、ぜひ体験してみてくださいね。

なお、時期により展示点数が少ない場合があるとのこと。また、急な不在や休みが発生する場合もあるそうなので、ご来店前にお電話でご確認いただくことをおすすめします!

※未就学のお子さんの入店はご遠慮いただいています。店内には割れ物が多く、お子様の安全を考えてのお願いとのことです。ご理解とご協力をお願いいたします。

 

心満たされる、こだわりのスイーツとドリンク

「赤椿」さんでは、1つひとつ丁寧に作られた焼菓子やプリン、淹れたてのコーヒーや中国茶でゆったりとした時間を過ごすことができます。

今回、いただいたのはこちら。

●赤椿琥珀プリン 600円(税込)


「赤椿に寄り添う、やさしい甘み」をコンセプトにしたプリンです。ウィスキーを別添えで提供してくれるので、お好みでかけて楽しむことができます。

なめらかな口溶けのプリンは、カラメルが少し苦めで、プリン本体はほんのり甘い。この相性が抜群なんです!

琥珀色のウィスキーをひとしずくかけて食べると、さらに大人の味わいに。ウィスキーの深みが合わさって、芳醇な味わいに変化します。最初にお酒の香りが広がり、あとから甘みがじんわりと…。濃厚で、まさに大人なプリンでした。

ひと匙ごとに広がる、穏やかな余韻。「赤椿」さんが贈る特別なひと皿を、ぜひ味わってみてください。

 

●アールグレイケーキ 700円(税込)


アールグレイとレモンピールが入った爽やかな香りのケーキです。フルーツのプレートと一緒に提供されます。

周りにはサクッとしたシュガーコーティングが施され、ひと口食べるとしっかりとアールグレイの香りが広がります!レモンピールの爽やかさが絶妙なアクセントになっていて、中国茶や日本茶などとのペアリングも楽しめそうですよ。

プレートには、キウイとゴールデンキウイ、バナナ、ネーブルなど季節のフルーツが添えられていて、見た目も華やか。ケーキの味わいを引き立ててくれます。

 

●赤椿ブレンド珈琲(スペシャルティコーヒー)深煎り 600円(税込)


深煎りのコクと香りが楽しめる、「赤椿」さんこだわりのブレンドコーヒー。

陶器でできた赤椿と鶯柄のコースターも素敵で、器を眺めながらゆっくりと味わう時間は格別です。

 

●アップルシナモンティー HOT 500円(税込)


果肉が口いっぱいに広がる、贅沢なティーです。

ほんのりシナモンが効いていて、甘めの味わい。心も体も温まる、やさしいドリンクでした。

 

テイクアウトで、特別なひとときを持ち帰る

「赤椿」さんでは、今回いただいたアールグレイケーキなどの焼菓子や、こだわりが詰まった特選茶もテイクアウトで購入することができます。

特選茶のラインナップは、八女煎茶・和紅茶・台湾茉莉緑茶など。贈り物やご自宅用に、「赤椿」さんのこだわりが詰まったお茶で特別なひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか?

また、芳醇な香りを閉じ込めた大人のご褒美、イタリア発「URBANI(ウルバーニ)」のトリュフチョコレートなども取り扱っているそう。自分へのご褒美や、大切な人への贈り物にもぴったりですね。

110年を超える日本家屋で、ビンテージの家具に囲まれながら過ごす時間は、日常では味わえない特別なもの。玄窯の器との出会い、手作りの焼菓子、こだわりのドリンク。

そのすべてが、「赤椿」さんでしか体験できない価値を生み出しています。時の流れに想いを馳せ、自分自身を大切にする気持ちを育む場所。そんな「赤椿」さんで、あなたも静謐なひとときを過ごしてみませんか?

INFORMATION

店名:

赤椿(あかつばき)/うつわとお菓子、喫茶

住所:

熊本県熊本市北区植木町内985

電話番号:

096-295-9512

営業時間:

10:00〜17:00(L/O16:00)

定休日:

木曜日・金曜日(祝日は営業)

一人当たりの予算:

¥1,000~¥2,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
una.

una.

はじめまして、una.です。 日常の“いいな”と思った一瞬を撮るのが好きで、カメラ片手においしいものや景色を追いかけています。 「una.」という名前には、スペイン語で”ひとつ”を意味する言葉から、日々のたったひとつの瞬間をまっすぐに伝えたい、という想いを込めました。 街の息づかいを感じたまま写真にして、読んでくださる皆さんにも同じ空気をそっと届けられたら嬉しいです。 わんこが好きで、家では3匹の子たちと暮らしています。 散歩をしながらみつけたお店や、街に漂うローカルの空気感も含めて、これから熊本ならではの“おいしい・たのしい”をゆるっとお届けしていきます✎𓂃 よろしくお願いします。