出水|子連れのおでかけはココ!子どもの感性を育む本の森

出水|子連れのおでかけはココ!子どもの感性を育む本の森

熊本県立図書館に隣接する「こども本の森 熊本」。

建築家・安藤忠雄さんが手がけた美しい建物の中には、本がテーマごとに並び、子どもたちが自由に選んで楽しめる空間が広がっています。

館内ではおしゃべりや読み聞かせもOKで、親子で一緒に本の世界を楽しめるのも嬉しいポイントですよ。

今回筆者は、2歳の子どもを連れて遊びに行ってみました。

子どもの笑い声が響く図書館?!大人も子どもも五感で楽しめる「こども本の森 熊本」

アクセス

「こども本の森 熊本」は、熊本県立図書館の南側にあります。

熊本市電「市立体育館前」電停から江津湖方面に進むと、徒歩5分程度で到着します。

駐車場は「ナースパワーアリーナ(熊本市総合体育館)」裏の共用駐車場が利用できますが、体育館利用者、図書館利用者が駐車されるため、数に限りがありますのでご注意くださいね。

筆者は日曜日に車で行ったのですが、駐車場が満車で、しばらくの間待機をする必要がありました。なるべく、公共交通機関を利用して行かれることをオススメします!

県立図書館1階の子ども図書室の奥にある連絡通路の先には別の建物が!

ここが、「こども本の森 熊本」です。入口のロゴと蝶のモチーフがかわいらしいですね。

「こども本の森」プロジェクトは、世界的に有名な建築家である安藤忠雄さんが、これからの未来を担う子どもたちの感性や創造力を育んでほしいという願いから、設計・建築、そして寄贈された図書館です。

「こども本の森 熊本」は2024年4月に、全国で4番目に開館しました。

随所に安藤忠雄イズムを感じる美しい建物のつくりやこだわりが特徴的ですので、後ほどご紹介していきます。

 

利用方法

「こども本の森 熊本」は、一般的な図書館と利用方法が異なります。

入館時間帯ごとに完全入れ替え制となっており、下記時間帯ごと、定員は各50名(事前予約枠30名・予約なし枠20名)ずつとなっております。

<第1回> 9:30~11:10の100分間

<第2回> 11:30~13:10 の100分間

<第3回>13:30~15:10 の100分間

<第4回> 15:30~17:00 の90分間

入館予約フォームから事前予約された方の入館が優先されますので、こども本の森 熊本 利用案内ページの”入館予約する”ボタンからご希望の時間帯を指定して予約してください。

ちなみに予約された方は予約時間帯内であれば、いつでも入退館可能です。特に土日はかなりの多くのお客さまがいらっしゃいますので、事前にご予約することをオススメします。

入口の受付で、予約名を伝えたら入館することができますよ。

 

テーマに分かれた「見せる」図書館

「こども本の森 熊本」では、10個のテーマに分かれた本が並んでいます。

通常の図書館は、細かいジャンルに分かれた項目から、機械などを使って所蔵を確認し、ずらっと並べられた本棚から目的の本を探す方法が一般的ですよね。

「こども本の森 熊本」では、絵本の表紙が見えるように陳列されています。

絵本の魅力といえば、そのストーリーを物語る表紙ではないでしょうか。

そんな表紙を見せることで、まだ文字の読めない子どもでも、直感で読みたい本を手に取ることができますよね。

筆者の子も、訪れた際にはまだ文字が読めなかったのですが、到着して真っ先に大好きな電車やバスの絵が描かれている絵本を見つけることができました。

子ども自身が自発的に興味のある本を見つけることができるので、子どもにとっても、メリットがたくさんですよね。

また、一般的な図書館といえば、館内では私語禁止の場所が多いのではないでしょうか。特に子連れの方は、周りの目を気にしてしまう部分ですよね。

なんと、「こども本の森 熊本」は館内でおしゃべりしてもOK!もちろん、子どもがはしゃいだり笑ったりするのもOK。そして、館内で絵本の読み聞かせまでできるのです。

特に小さい子どもって、読みたい絵本を見つけたら場所を問わず「よんで!よんで!」とせがんでくることがあるので、助かりますよね(笑)。

筆者の子も例外なく、お気に入りの本を見つけるたびに、祖母に「これ、よんで!」とせがんでいました。

 

読み聞かせなどのイベントも開催

「こども本の森 熊本」では、定期的にイベントが開催されています。

取材に訪れたこの日も、ちょうどイベント“土曜おはなし会”の開催日でした!

取材に訪れた日は、ボランティアによる”おはなし会”が開催されており、読み聞かせやわらべうた、手遊びなどでこどもたちを楽しませてくれていましたよ。

この日、心に残った読み聞かせは、谷川俊太郎の「せんそう しない」

動物や虫はせんそうをしないのに、なぜ人間はせんそうをするのか。

周りに集まっていたこどもたちも、絵本に込められたメッセージに深く共感しているようでした。

 

こだわりのコンセプト

「こども本の森 熊本」といえば、壁面に並べられた絵本と、安藤忠雄建築の真骨頂といっても過言ではない、天井までのびる壁一面の本棚と、美しい曲線美が特徴の階段がフォトスポットとして有名です。

壁の上の方に飾られている絵本たちは、安全のために固定されているため手に取ることができませんが、下に同じ本が並べられていますので、もちろん読むことができますよ。

階段下にはなんと隠し引き出しが!こんなところに、と思わず笑みがこぼれてしまいます。

また、建物のこだわりは「自然との調和」。

「こども本の森 熊本」は、江津湖に近接しているので、自然豊かな眺望も楽しめるのです!建物の随所にある窓から自然光がさす仕掛けがあるのもポイントです。

人ひとりが入れる絶妙なスペースも、“こどもが狭い場所に入ることが好きだから”という安藤忠雄さんのご意向だそう。

写真を見れば大正解なことがわかりますよね(笑)。安藤忠雄さんが童心に帰って考えられたこの建物、恐るべし…!

階段の壁面にも人が入れるスペースを発見しました!

もちろん子どもだけではなく、大人も狭いスペースに入って黙々と読書をすることもできますよ。

また、シンプルなテーマごとにジャンルが分かれているので、こういう絵本が好きかな?という場所に子どもを連れて行くのもいいですよね。

“うごく”というテーマのこの場所、うごく=乗り物の絵本がたくさんです!

そして、“みつめる”というテーマのこちらは、生きることや手紙・贈り物に関連する本が並べられています。

なんと、ここのスペースでは、熊本県営業部長兼しあわせ部長、くまモンにお手紙を書くことができるのです!

ぜひ、寄られた際にはくまモンにお手紙を書いて、投函されてみてはいかがでしょうか?

 

細部にこだわられたオリジナルグッズ

「こども本の森 熊本」では、オリジナルグッズが販売されております。

しおりやノート、バッグなど、こだわりを感じさせるデザインが目を惹きつけます。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、先ほどご紹介したテーマのアイコンがそのままデザインされているのです。どのモチーフも可愛いですよね!持っているだけで特別感があります。

購入希望の方は、「こども本の森課 事務室」で購入ができますよ。

 

好奇心の引き出しを開けてくれる図書館

本や木のぬくもりに囲まれた「こども本の森 熊本」は、子どもたちの好奇心をそっと広げてくれる場所です。

親子でゆったり過ごす時間や、友だちと笑いながら本をめくるひととき、ここならではの特別な体験ができ、子どもも大人も心がほっと温まる時間を過ごせますよ。

また、こども本の森プロジェクトを手掛け、設計・建築にとどまらず、寄贈をされるという安藤忠雄さんの心意気と、建物の美しさにも魅了されました。

次のおでかけは、親子で「こども本の森 熊本」へ遊びに行ってみませんか?笑い溢れる時間になること間違いなしですよ!

INFORMATION

店名:

こども本の森 熊本

住所:

熊本県熊本市中央区出水2丁目5-1

電話番号:

096-240-1500

営業時間:

9:30〜17:00
※完全予約制、完全入れ替え制

定休日:

火曜日、館内整理日、蔵書点検期間、年末年始

一人当たりの予算:

無料

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

 

WRITTEN BY
AIKA

AIKA

編集長

生まれも育ちも熊本市。熊本をこよなく愛するアラサーで、一児のママライターです。PEAK熊本編集長に加え、普段はハイコムグループの広報全般を担当しております。趣味は食べることとスポーツ観戦。今の目標は10kg痩せること。PEAK熊本を通して、熊本の新しい魅力をもっと多くの方に発信していきます!